「フロイトの催眠による治療は、抑圧された無意識を意識化する事によって患者を助けようとするが、意識の中に無意識の意識化を妨げようとする心理が働いており、しかもそれは患者自身が意識する事の出来ない深層に閉じ込められた無意識とは違った種類の無意識と考えていた。」
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 これはフロイトの考えていた深層心理学ではなかっただろうか。 そして意識、前意識、無意識という基本的な考えを提唱している。 そしてエス、自我、超自我という三層構造も提唱している。
 ユング(心理学者)は無意識を二つの層に分けて考えていた。 比較的意識に近い層には忘れられたり抑圧された「個人的無意識」があり、さらに深い層には普遍的無意識(集合的無意識)となずけられた個人の体験を超えた無意識が存在すると考えた。
 私は自分の体験から、意識、無意識(習慣と無意識に分かれる)、潜在意識(深層心理)に分かれると思います。 「トラウマ」の記憶は無意識にあり、思い出そうと思うと思い出せます。 しかし「トラウマ時の恐怖感、吐き気、痛み」などは表現も出来ないし、絶対思い出したくないものです。 それを思い出す事で全て解決できるわけです。 それが催眠であり「音を聞く事」それによって気分を思い出すわけです。 無意識を意識化する事とおなじでその奥の深層心理に押し込めている「気分」を意識化する事こそフロイトが考えていた事ではなかろうか。 自己催眠に依る「パニック障害、PTSD」からの脱出はこの事である。 人間には自己免疫力があります。 必ず困難な症状から脱出出来ますが、薬などの副作用により「変になる」「依存性」はどうしょうもありません。 トラウマによるそのときの「気分、恐怖感、吐き気、痛み、悲しみ」が深層心理にあり、それを意識化することで「パニック、PTSD」から脱出出来るわけです。

深層心理のこと
 フロイトはヒステリー患者の治療に、その人の奥に潜む無意識を意識化することで大きな効果をあげるとして、その意識化する方法を精神分析となずけた事で深層心理学と同義語と捉えることもある。
 深層心理学は無意識を研究する学問と言われますが、習慣と無意識は別のものと考えられていると思われます。 「前意識」「下意識」と呼ばれたり、しかし存在する事を認めたくない心理があることも事実として研究対象です。 深層心理の基本的な考えを提唱したのもフロイトと言われています。 エス、自我、超自我、という三層構造も提唱している。 存在を認めたくない心理を無意識へと閉じ込める意識の力が「抑圧」と考えられそれは「防衛機制」と呼ばれて心の正常な働きとされている。 抑圧された無意識は意識上へあがろうとするエネルギーを持っていると考えられている。 抑えようとするエネルギーとのバランスが崩れ、無意識があがってくると、精神面だけでなく身体にも大きな影響を与え、さまざまな異常な状態を作り出してしまう。
 ここにとりあげたテーマの「PTSD」、「パニック障害」もまさにこの状態で、理解できず苦しむ事になります。 私は自分の体験もふまえ、深層心理に潜むものの解明を進めていきたいと思います。 深層心理に潜んでいるものは、過去の「トラウマ」時の気分です。
 私の考えはこうです。
 トラウマそのものは無意識にあり思い出そうと思ったら思い出せます。 それは記憶です。 しかしそのときに体験した(恐怖感、吐き気、痛み)などは、その奥つまり深層心理に入り込んでいます。 ストレスがたまり抑圧が効かなくなると、深層心理の気分が、意識上にすこし頭をもたげます。 それこそ「パニック」になります。 このときはトラウマそのものを思い出すわけではありません。 ますますわけがわからなくなります。 心理学では抑圧されたエネルギーが強くなり、意識上にあがってくると思われていますが、私はストレスにより抑圧が弱くなるなるのではと理解しています。 PTSDは(心的外傷後ストレス障害)と約されています。 ストレスは見えませんが、大きなポイントになります。

なぜパニックになるのか?

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